【展示のお知らせ】ピントの歩幅

4月5日より、芝田町画廊にて三人展「ピントの歩幅」を開催いたします。

information

植田陽貴・城 愛音・八太栄里『ピントの歩幅』

4月5日(金)~4月14日(日) 会期中無休
11:00~19:00(最終日は17:00まで)

芝田町画廊 https://gallery-shibatacho.jimdo.com/
〒530-0012大阪市北区芝田2丁目9-19 イノイ第2ビル1F
TEL & FAX:06-6372-0007
Mail:galleryshibatacho@gmail.com

植田陽貴の作品は、主に山の中を描いている印象が強くありました。その中に居る人や動物が自分と置き換わっていくような不思議な感覚に囚われます。これは私が田舎育ちだからなのか、人間の根源的な何かを触発しているからなのか。描かれた世界に入り込むというか、包まれる感覚です。

城愛音の作品は、透明感のある色の綺麗さと勢いのあるストロークで魅せてくれます。光が飛び交うようなその画面は、その中に人の形が浮かび上がったり、愛情をもって描いたであろう人の顔がドンと描かれていたりします。私も何かに接する時、このように愛情をもって捉えられたらと思います。

八太栄里の作品は、自分が行った場所や、残しておきたい風景を淡々と描いているように見えます。描く時には何も思考や感情を入れないようにしてるかのように思えますが、描いた絵からは、その場所にまつわる色んな思考や感覚や空気を感じて見入ってしまいます。単に既視感だとか、なつかしい風景だとかだけでは無い何とも不思議な魅力のある作品です。

企画を考えるにあたって思い立ったテーマが、風景と人です。

この3人がこのテーマにぴったりだと直感的に感じました。

この3人のためにこのテーマにしたと言ってもいいくらいです。
展覧会のタイトル通り、対象物を見るためのピントの合わせ方はそれぞれです。
描き方、捉え方は全く違う3人の作品がひとつの空間でどう反響しあうのか、私自身もワクワクしています。

ぜひご高覧いただけましたら幸いです。

芝田町画廊 吉田隆博